日々のたわごと

ギリ、継続中。

気がつけば十六周年

  • May 25, 2016 : Akira IMOTO

” About ページ ” にも書きましたが、本日は MEF 生誕の日です。複数の方に「一筆を!」とお願いしましたが無反応(ぷんぷん)なので、サイトのあちらこちらに井本が書き散らしておきます。

十六年前に生まれた赤ちゃんが、今年の春に高校進学を迎えたということになりますが、当時高校で学んで居られた方は、なんと、「三十歳」を既に超えているんですね~~。年月のドラスティックな流れは、いつものように容赦なく我に帰らせる。

さて、AsteroidDay を迎えます。06月30日です。まだ公式サイト(主催者)からは情報が出ていないと思いますが、準公式サイトである惑星協会ウェブで、” 倉敷市で行われる AD イベントの詳細 ” が掲載されています。07月10日開催となったようです。あら、人ごとみたいに書いちゃった;
昨年、はやぶさ2地球スイングバイ観測で非常にお世話になった三島和久さんが隕石関連の講話をやってくださいます。井本が、大きな身体を最大限にまで折り曲げて頼み込んで実現しました(笑。冗談です。お電話でお願いして快く引き受けてくださいました。とても優しい方です。。。

かつての開放的(過ぎる?)な宇宙研とは違って、小ネタすら出辛い状況ですが、吉川さんなどが懸命に出せる情報は出す、との姿勢で奮闘くださっております。こちら側も、公的機関からの情報のおこぼれを待つのではなく、独自の取材を重ねて事実の積み上げを続けていけば、一つの視線の定まった目標へと持ち込めるのではないか、などと悲観的ではありますが、希望を廃することなく「止めない行動」を信条として今後に当たりたいと考えております。あ、これって「楽観的」というのか。

MUSES-C から十三年…。

  • May 10, 2016 : Akira IMOTO

普段、難波高島屋のサンマルクや堺東駅サンマルクなどで、こうした「たわ言」等を書いているが、今回の黄金週間でもだいたい同様な日々を繰り返していた。前夜の「酒抜き」であったり単に朝食がてらに訪れる場合が多いが、ついでに必ず諸作業もこなしている。
さらに、ついでにやってしまう「ヒューマンウォッチング」も日課のようなもので、人の流れやファッション、年齢層などを観察し、自身の「歴史」を思い浮かべながら納得と怪訝を繰り返す。

昨日は「MUSES-C計画」打ち上げの十三周年であった。何度かご紹介したが、秋山さんによる「井本さん!パーフェクトです!!」の速報が懐かしい。傍らには現在の矢野夫人である森本睦子女史も居らしたし、見学地周辺には松浦晋也氏や笹本祐一氏なども居られた。おおいに盛り上がったのは後に出版された複数の書籍がその「証拠」として残されている。文字で書き残すことの重要性が、こんな「記念日」などの際に一段と強く感じられるものだ。

笹本氏による打ち上げ直前の川口プロマネへの「これほど欲張りで野心的な計画がなぜ出来たのか?」という質問に対する答えにはこうある。
「野心的とは思っていません。小惑星のかけらを持って帰りたい、そのために必要な技術を積み重ねたら、結果としてこういうミッションになったということです。工学試験衛星ということになっていますけど、実際にそれ(積み重ねた技術)を使わなかったら嘘になるでしょう。」
笹本氏はこう感じたそうだ。
「この人たちは、ずっと星の世界に必死に手を伸ばしてきた宇宙研の中で、初めて星に触れようとしている。」(以上は、笹本祐一著、松浦晋也解説の「宇宙へのパスポート2」から引用させていただいた)

のぞみ火星探査機の不調によるもやもやしたムードが、MUSES-C 打ち上げ成功によって緩和されたのは宇宙研では当然であったろうし、その後に控えている三機関統合における宇宙研の存在の輪郭を厚くしたことも頼もしく感じた。だが年末に決断された「のぞみ探査機」の終焉によってそのムードは一時的に不穏当なものとなったことも記憶している。

様々な思惑が混在するなか、JAXA として十三年周年を迎えようとしている。これで良いのか拙いのかは外部の筆者には判らないが、米国同様の規模とまでは言わなくとも、研究者やそれを目指す学生に限らず、小中学生も含めた一般市民も参加できる惑星科学環境が、そろそろ実体化しても良いころになってきているのではないか、、、そんなことを思うほどに、このはやぶさ初号機打ち上げからの十三年間は自身の人生のなかで、驚くほどに長い年月であった気がしてならない。


年度が新しくなったのか…。

  • Apr. 20, 2016 : Akira IMOTO

ということで、新年度が明けました。進級・進学を終えてほっとされておられる学生の皆様、社会人としてデビューされた方々も含めて、自然災害の多発する日本列島ではありますが、不屈の精神を保ち、様々な不遇にも負けないで頑張って未来を目指し続けて頂きたいと思います。

今年は、MEF が尽力して立ち上がった”日本惑星協会(TPSJ)”の真のキックオフともなる年であり、大きな催事等が次々と巡ってきます。MEF も今まで同様に持てるパワーを TPSJ の活動に供給し、市民科学コミュニティの礎石を積み上げる努力を引き続き行いたいと考えております。

まずは、6月30日に全世界で行われる”Asteroid Day 2016”関連の国内で催されるカンファレンスを盛況とさせたいです。TPSJ 事務長として、発起人の一人でもある QUEEN のブライアン・メイ氏にお手紙を書きしました。。。返事がくるのかどうか、ドキドキです(笑。


年度末なのか…。

  • Mar. 13, 2016 : Akira IMOTO

明日から、首都大学東京で天文学会春季年会が開催されますね。惑星協会からも二本の発表に乗せていただいております。はやぶさ2地球スイングバイ観測関連ですが、関係者一同、総じて実施してよかったというのが現在の感想です。但し、キャンペーンでの観測結果分析ですので、実際に全国で行われた観測数とは実数としては正確ではないのだろうと思いますので、今後、時間を掛けてでも実数に近いデータを集計したいと考えます。

今月21日からは、Texas 州、The Woodlands において、月・惑星科学会議(Lunar and Planetary Science Conference, LPSC)が開催されますね。今年も廣井さんを始め、複数の研究者からの現地リポートを頂けると思います。楽しみにしてください。


気付けば、もう月が替わっている!

  • Feb. 03, 2016 : Akira IMOTO

何ということなのか、、、もう二月ではないか!ということで、今年年初の新年会がとても少なくて寂しい思いの筆者です。が、飲んでますね、例年同様に。

惑星探査、アストロバイオロジー、軌道工学、単なる興味等の観点から、土星探査機カッシーニの「経歴」を編纂しようということになりました。TPSJ を中心に行いますが、我等 MEF も意見集約して積極的に関与していきたいと思います。とは言っても未だ会員皆様にはお知らせしておりませんが、章立て等のデザインが出来上がり次第、大々的に告知しようと思います。

’90年代は、マーズ・パスファインダに恋焦がれていた筆者ですが、2,000年に入り、MUSES-C、カッシーニと胸を熱くするミッションが脳内を駆け巡り、やがてそれ等は地球外生命検出、或いはその痕跡の発見に思いが到ることになって行きました。はやぶさ2などは、これら生命探査を直接実施するようにはデザインされておりませんので、次期小天体探査では、この辺りに特化したプロジェクトとして頂きたいものです。

上述したカッシーニ探査機の歴史ですが、もちろん、エンケラドス探査による成果がはっきりしてきたことがこれに向かわせたのは間違いないです。エンケラドスと言えば「井本」というくらいに、機会があればあちらこちらで吹聴しまくっております。そうした方が居られましたら是非ともご一緒に「喧伝」していきましょう。その旨ご連絡頂くとさらにヒートアップ致します。


何だかんだと2016年

  • Jan. 23, 2016 : Akira IMOTO

およそ三年ぶりにこれを復活します。まあ、言わばブログ調でやるわけですが、受け狙いと見えない「エグ味」のある中身で「吹き」まくります。が、そのうち再度何方かに停止を命じられる可能性も大いにありますので出だしは緩やかに、こなれてきたら「飲筆」を、さらには「破壊大魔王」とステージアップしていきましょうか。まあ、そこに到達するまでに閉鎖指令が来るのは確実ですが;

まずは最初の段落で「言い訳」をやるところが姑息ではありますが、、、
「日本惑星協会」の再設立最初の年末年始が過ぎ去りました。昨年後半には、はやぶさ2地球スイングバイ地上観測支援というとんでもない仕事(自身のスキルからすればこう言わざるを得ない)を請け負ってしまうという「自滅的」な日々に埋没の連続でしたね。幸いにも結果として相当に満足の出来るものとなりましたが、周囲で補助を行ってくださった方々や観測に参加してくださった多数の方々には感謝しきりです。
今後、春の学会に向けたスイングバイ観測に関する全般を再考する発表論文の作成を、公開天文台、JAXA、TPSJ で進めてまいります。

太陽系の探査に特化したフォーラムである MEF ですが、探査プロジェクト総ての「痕跡」のなかには事前の地上観測や地球周回衛星での観測等も含まれているわけで、その場観測と地上観測を分け隔てる必要は無いな、と最近考えるようになってきました。そんななか、2006年に古典惑星から冥王星が外れて Eight Planet となっていたメジャープラネットですが、再び九つ目の惑星の存在が示唆されました。
太陽系に「第9番惑星」存在か 米チーム発表

AstroArts に掲載された惑星 X 関連記事 ” 太陽系外縁部に未知の惑星の存在を予測 ”:予想される「惑星X」の軌道(赤線)。海王星(青線)の倍以上遠い。軌道面は20~40度傾いている。(提供:Patryk Sofia Lykawka/Kobe University)

日本語訳文を読んだだけですが、最後の研究者のコメントに
「過去150年以上の間で初めて、太陽系の惑星探査が不完全である確かな証拠が得られた」
とありました。
おいおい、太陽系惑星探査が「完全」に済まされたなんぞ、そもそも誰も思っちゃいないんじゃないですか?と思いましたが、原文にそうあるとは思えないので今「検索中」です。

惑星探査という「研究カテゴリ」は、惑星探索とは違うということについて改めてここで非研究者が言う必要ないですが、我々 MEF でのその位置付けは、「太陽系内天体の探査はほとんど総て太陽系形成起源を求める」ということに帰結するものと定義付けております。井本が勝手に言ってるだけだろう、という方も居られるかもしれませんが、であれば MEF は今後そういうフォーラムだと声を大きく趣旨を語らせて頂きます。

総じて、太陽系探査というのは、まだ「端緒」の域を出ない段階であろうかと思っております。土星探査機「カッシーニ」が10年に亘って土星圏の探査を行ったのが惑星探査の「最遠」での「その場観測」です。まだ土星までなんです。手前には木星も火星もメインベルト小惑星もあります。昨年のニュー・ホライズンズによる冥王星フライバイでは貴重な観測データがたくさん得られました。フライバイであれば、70'年代に上がったボイジャーでもそうした観測成果はありました。でもやはり、近傍通過観測には限界がありますね。その場に留まってこそ精査出来るものであると常に考える筆者ですが、上述のような表現(研究者のコメント)は何か勘違いをされがちと思いますので、「Survey」と「Exploration」は細かく使い分けて欲しいなあ、と深く考えずに思い浮かべたまでの話でした。